「勉強会」

先週末は、硝子体手術の勉強会のため、佐賀へ行ってきました。

(1)眼内内視鏡による硝子体手術。
(2)前置レンズによる硝子体手術。
(3)ワイドビューイングシステムによる硝子体手術。
上記3種類の術中眼内観察法で、糖尿病網膜症に対する硝子体手術を行い、それぞれについて勉強しました。

僕は、前置レンズと眼内内視鏡を併用して硝子体手術を行っていますが、
最近は(3)のワイドビューイングシステムによる硝子体手術が流行っているようです。
今回の勉強会と自身の経験からの感想は、
(1)眼内内視鏡は、網膜の最周辺部の観察に優れていて、また空気置換下でも眼内を良好に観察することができます。
しかし、画像の解像度が内視鏡のファイバーの数に依存し、径が細くなると画像の解像度が粗くなり、画角が小さくなります。(レンズの組み合わせや、画像処理でかなりの部分は補うことは可能です。)
(2)前置レンズは、網膜の後局部の詳細な観察は最も優れていますが、レンズ周辺部の像のひずみや広範囲の観察は劣ります。
(3)ワイドビューイングシステムは、網膜全体の観察が可能である点で優れていますが、詳細な観察では劣ります。
それぞれに一長一短があり、(1)〜(3)の長所をうまく組み合わせて硝子体手術を行うことがいいのではないかと思いました。

今回の勉強会を機に、当院でも(3)のワイドビューイングシステムを導入し、
(1)(2)と併用しようと考えています。 

夜は久しぶりに会った仲間との懇親会、翌日は朝からゴルフ、
充実した週末を過ごすことができました。
現在は、全身の筋肉痛と戦っています・・・