「プリセット眼内レンズ」を導入しました。

昨日は、白内障手術×11件、硝子体手術×1件の手術を行いました。
従来当院では、白内障手術の際は、着色非球面の折りたたみ式の眼内レンズ(IOL)を使用していたのですが、
昨日より、HOYA社のプリセットタイプのIOLを導入しました。
http://www.hoyamed.com/product/medical/pre.html
このタイプは、IOLがインジェクターという器具に、最初からに内蔵されているもので、IOLを眼内に挿入するまでの間、IOLに触れることがありません。
また、2.5mmという非常に小さい傷からIOLを眼内へ挿入が可能で、
しかも、IOL&インジェクターなどすべてが、ディスポーザブルでできています。
ということは、IOL挿入に際して、細菌や異物の眼内への混入リスクを最大限減らすことができます。
現在の白内障手術の完成度は非常に高く、通常の患者さんであれば、手術中・手術後にまず問題が起きることはありません。
しかし、白内障手術後に一番気になることは、手術後の感染性眼内炎です。
確立としては数千分の1なのですが、これを予防するために、多く術者はさまざまな工夫をしていることと思います。
当法人では、開院以来約5000件以上の内眼手術を行っておりますが、
幸いにも手術後の感染性眼内炎は、1例も起こしたことはありません。
今後も、手術室の環境整備、消毒法、さまざまなマテリアルの使用を行い、
術後合併症のリスク軽減に取り組んで行きたいと考えています。