「網膜剥離」に対する手術×2

今週は夏休みの始まりと、月曜日が海の日でお休みだったことが重なったせいか?、火曜日から土曜日まで怒涛のような忙しさで、外来診療に従事してました。
毎日午後からはいろいろな手術を行いましたが、金曜日の午後にLASIK4件が終わり、今週の予定手術は終了かな?と思っていました。
ところが・・・谷口眼科と伊万里眼科にそれぞれ1名ずつ「網膜剥離」の患者さんが来院され状況が一変してしまいました。
1名は、高度近視による裂孔原性網膜剥離で、あとわずかで黄斑部(ここが剥がれたら視力がた落ちです。)が剥がれそうな患者さんでした。ということで、昨日金曜日の外来終了後、19:00から、硝子体手術+水晶体再建術を行いました。手術は1時間ほどで無事終了しました。本日の経過も、網膜は復位し良好でした。
もう1名は、網膜が既に全剥離しており、剥離の丈も高かった患者さんで、1日の安静の後、本日土曜日の14:30より硝子体手術を行い、先程手術は無事終了しました。
網膜剥離の手術には、大きく分けて2種類の手術の方法があります。
一つは眼球の外側から行う「網膜復位術」、もう一つは眼球の内側から行う「硝子体手術」です。
僕の手術の術式の選択の基準は、「網膜復位術」は、眼球内の硝子体がしっかりしている比較的若い患者さん。「硝子体手術」は、硝子体はあまりしっかりしていない比較的年配の患者さん。というように考えています。
「網膜復位術」は、手術時に疼痛が結構ありますので、当院では全身麻酔にて施行しております。本年は1月から3月にかけて、4名の患者さんに行いました。
「硝子体手術」は、手術時の疼痛がほとんどないので、局所麻酔にて手術を施行しております。
網膜剥離」は1名の患者さんが来ると、続けて患者さんが数名は来るということが、しばしばあります。特に理由はないのでしょうが、何ででしょうかねー?
また、患者さんが多い時期も、夏場と冬場に多い気がします。
緊急手術になることが多い網膜剥離の手術ですが、今回はこれが呼び水にならないことを祈ってます・・・。
金曜、土曜と手術を行いましたので、当然明日日曜日も診察です。
網膜が復位してくれることを祈ってます。