ライブ手術を始めました。

火曜日は手術日です。
今日は、白内障手術10件、黄斑円孔の硝子体手術1件、その他1件、の計12件の手術を行いました。

今日の手術は、先週と比較してノーマルなものばかりで、特に問題なく終了しました。

さて、タイトルにある「ライブ手術」についてです。

最近、手術を行っている眼科診療所では、
手術室の一部をガラス張りにした手術見学室を設置し、手術している状況を患者さんのご家族に見せたり、手術見学室にモニターを設置し、手術顕微鏡の映像を映して、スタッフが手術の内容を説明を行う施設が増えているように思います。
これは、インフォームドコンセントという観点から、医療をオープンにし、患者さんやそのご家族と、われわれ医師との信頼関係を高めてくれますし、従来の閉鎖されたイメージのある手術室の可視化という意味では非常によいことだと思います。
また、手術ともなれば、患者さんのみならず、ご家族もとても不安に思っていることと思いますので、「見える手術室」「見える手術」というものは、その不安の軽減にもよいことではないかと思っています。

当院では平成18年の開業以来、上記のような「見える手術室」「見える手術」を実践し、(当院のHPを是非ご参照ください。http://www.taniguchieyecenter.com/index.html)患者さんやご家族にも、ご理解を深めていただいてきたと認識しております。
(従来のイメージはこちらです。)

そこでもう一歩進んでかどうかは解かりませんが?当院では本年の5月中旬より、患者さんのご家族が手術顕微鏡からの映像を見ながら(実際執刀医が見ている映像と同じです)、執刀医が説明しながら手術を行っていくという、いわゆる「ライブ手術」を、ご希望な患者さんやご家族には行っております。


このように、インカムをつけて手術を行い、見学室のモニターの横のスピーカーから音声が出るようになってます。

このような「ライブ手術」を受けた患者さんやご家族の感想を聴いて見ますと、
「説明を受けながら手術を受けられて、安心やった。」とか
「実際にどのようなことが行われているのか、手術と手術室内のやり取りもわかって、見ていて安心でした。」など、肯定的なご意見を多くいただきました。
(ちなみにご希望がなければ普通に手術を行います。)

まだ試行段階なのかもしれませんが、あまりマイナスの面はないように感じてます。
「ライブ手術」をご希望がある患者さんやご家族がいらっしゃいましたら、医師あるいはスタッフまで一声かけて下さい。