乱視矯正眼内レンズ(Toric IOL)を用いた白内障手術

昨日、平成23年の初手術を行いました。
2週間ぶりの手術でしたが、何事もなく無事に手術終了しました。
メニューは、LASIK 2件、白内障手術 11件の計13件でした。
白内障手術の内、3件にToric IOLを用いた手術を行いました。
平成21年末より、Toric IOLを導入しておりますが、
平成22年は、谷口眼科77件、伊万里眼科73件の計150件のToric IOLを用いた手術を行いました。
これは、昨年行った白内障手術の1割強に相当します。
乱視の原因にもいろいろありまして、
Toric IOLを使用する際は、トポグラフィーでの術前の適応の判断が非常に重要です。
Toric IOLで乱視矯正が可能なものは、角膜正乱視で、なるべく上下左右対称なものがよいように思います。
その他、不正乱視や非対称性の乱視は、LASIK等その他の方法で矯正することになります。
最近の白内障手術は、以前に比べて屈折矯正手術的性格が強くなってきている傾向があり、術後の見え方の質がとても重要です。
乱視矯正眼内レンズ(Toric IOL)は、患者さんの術後の裸眼視力の向上だけではなく、
矯正視力の向上にも非常に有効であると考えています。
白内障手術時の一つの重要なマテリアルとして、今後も使用割合は増えていくのではないかと思います。