いろいろな硝子体手術

毎週火曜日は手術の日です。
今日の手術メニューは、白内障×12件、硝子体手術×3件の計15件の手術を行いました。
白内障手術を全例日帰り手術で無事終えた後に、硝子体手術を行いました。
一例目は、原因不明の硝子体出血で散瞳不良でしたので、眼内内視鏡を使用して手術を行いました。
硝子体出血をカッターにて切除すると、硝子体出血の原因は網膜細動脈瘤の破裂でした。
幸いにして、出血は黄斑部にはかかっていませんでしたので、術後視力の回復は十分期待できると思います。
最近、新しい眼内内視鏡とファイバーを導入しましたので、術中の眼内の視認性が大きく向上し、より安全に手術を行うことが可能になりました。
二例目は黄斑上膜、三例目は網膜静脈分枝閉塞症による黄斑浮腫に対して、25Gシステムにワイドビューイングシステムを併用した、小切開無縫合硝子体手術を行いました。
型通りに硝子体を切除した後に、内境界膜剥離を行い無事手術を終了しました。
25G&ワイドビューシステムを併用した硝子体手術と眼内内視鏡を使用した硝子体手術はそれぞれに異なったメリットを感じます。
病態や状況に応じて、よりベストな方法で硝子体手術を行うことで、手術を受ける患者さんにとって最良の治療を提供出来ますよう努力してまいります。